今さらだけど2007年を振り返っておく

もう1月も半ばですが、明けましておめでとうございます。正月休みを駆使して、一時期は3週間分は累積していたアニメを一気に消化しました。年明けからはほぼリアルタイム視聴が可能になっています。アニメが溜まるようになってしまってかれこれ2年近く経ちますが、長い戦いでした…。

で、まあ年末も特段更新をしなかったんですが、ざっと2007年を振り返ってみようかなと思います。
2007年のアニメって「良作揃いの、名作不在」だったのかなと感じています。非常に充実した1年だったという感想があるものの、ちょうど1年前の今頃にどんなアニメを面白いと思っていたのかが思い出せません。『電脳コイル』は始まってないし、『らき☆すた』も春からだし、『おお振り』もそうだよねぇ。『まなびストレート』とか『のだめ』が1〜3月か。そんな感じで毎期ともにそれなりに面白いと思える作品があったような気がします。年末近くで終了したのを取り上げてみると、『ef』が良かったかな。ちょっと前衛的過ぎて積極的な評価をするのが難しいんだけど、今までのアニメにないタイプの深い味わいのある作品だった。『ハヤテのごとく』も始まったのは2007年春だったのか、これはこれで良くも悪くも面白いテンションが続いてるのでいいと思います。
Myself;Yourself』は面白かったんだけど、終盤無理に詰め込んだ感があったのがちょっと残念なところ、『D.C.II』もそうかな。そんな感じで構成面でちょっと残念だと感じる作品がいくつかあったものの大きく崩れてしまった作品が思い当たらないような気がします。反面、名作と思えるような作品が何かあったかというと、文句なく推せるような作品が無いような気もしています。

何でなんでしょうね。アニメ全体が底上げされたと思えば良いことなんでしょうが、逆に上限というか何か限界のようなものも見えてしまってるというのはあるのかもしれません。

平均点として高かった作品群を思い起こすと、ここのところ「例年通り」になりつつありますがジャンプアニメが高位安定していたような気がします。アニメ自体が長期化している作品も多いですが、一部ジャンプ特有のぐだぐだ感が散見されるものもありつつ、やはり特有の面白さがあったような気がします。『ネウロ』も結構ツボに来てるけど、筆頭は『銀魂』ですかね。
あとはアフタヌーン作品のアニメ化が多かったような気がします。『おお振り』しかり『しおんの王』しかり、年末に『ああっ女神さまっ』もやったし、『げんしけん』も2期目があったし。いずれもいいアニメだったと思うし*1、一応唯一長年読者を続けている雑誌なので今年も新たな展開を期待したいところです。

話を戻すと、DVDが売れないことが問題として表面化してるけど、少なくとも個人的にはそこまでのめり込めるような作品がないと感じてるんですよね。どのアニメも平均値が上がってきているように感じられるというのと、それでいて突出した作品が少ない*2のと本数そのものが多いのの合わせ技で、テレビで1回見るとある程度満足できちゃって、あえてDVDを買おうというところまで食指を動かせずにいるのかもしれません。1話辺りの単価が高い割には、これだけ昔に比べれば平均値が高いと感じられる作品が存在すると、買ったDVDを後で見直すというところまで手が回らないっていうのもあるんですよね。

2008年もこの傾向は続くのかなぁ。すでに今期のアニメも1話目とか2話目が終わってるけど、そんな感想は引き続き持ててしまっています。


ああ、それからいくつか個人的なお知らせ。もしかしたら夏コミ辺りで何かやるかもしれません。さすがにもう自分でサークル参加したりはしないけど、委託なり裏方なり売り子なりで絡むかも。
それから今週19日に池袋でこんなイベントがあります。ちょっと絡んでたりするんですが、お暇な方は是非。

*1:げんしけん』はあと3話か4話欲しかったなぁ。そうすれば「笹×荻」の話とか笹原の卒業話までこぎ着けたんじゃないかという気がするんだけどねぇ、せっかく「笹×斑」の伏線まで張ってたのに。木尾士目の『五年生』からアフタヌーンに入ってて、むしろその辺の「笹×荻」みたいな話が木尾士目らしさじゃないかと思う面があるので、実に惜しくてならん。斑目と春日部の話(街でばったり会って寿司食うだけとか)も好きだしね。ちなみに荻上萌え

*2:あえて皆無とは言わない