パソコンってのは定期的に買い換えるべきだと思う

今回はいつもとベクトルを変えてパソコンの話。

この数ヶ月の間に、自家用のパソコンをリプレイスしました。秋口にサブ機のVAIOノートをS91からTZ90に買い換えて、先週末に自作のデスクトップをAthlon64 3500+からCoe2Duo E6750に買い換えました*1。コストとしてはS91を売却した金額が丸々デスクトップ用のパーツに回ったので、実質TZ90の購入費用だけということになるでしょうか。どちらも前回はWindoowsXP SP2が出た頃に買い替え・組み替えたので、約3年程度使い続けたことになります。今までもだいたい3年程度で似たようなリプレイス(ノートは買い替え、自作機は主要パーツの入れ替え)をしてきてるので、まあ定例行事という感はあります。想像以上にVistaが楽しいですが、それはそれ。

別にエンスージアストとかアーリーアダプターと呼ばれる人種ではありませんが、それなりにパソコンマニアであるとは思っています*2。なので友人・知人からパソコン購入に関する相談を持ちかけられることが多いんですが、「今使ってるパソコンがどんなのか」を聞くと5年くらい前に買ったWindowsXPが出始めの頃のモデルとかそんなことを言われると卒倒しそうになります。パソコンの電気的・機械的な耐用年数って5年も経つと特にハードディスクか電源辺りがアウトになってくるんじゃないかと思うんですが、個人的にはそこまで後生大事に使い続ける気はありません。だいたい2年半から3年くらいをリプレイスサイクルだと思ってますが、どちらかというと世間的にはぶっ壊れるまで使い続けるのがスタンダードというか、未だにWindows98を使い続けてる人がいてセキュリティ上の問題は囁かれてるのに社会問題になりきらないという不思議な現状があります。

パソコンそのものは家庭に入り込むようになって久しいですが、何となく家電製品の一部みたいに扱われがちな部分があったりして、「買い換える」っていう文化が強くは浸透していないような気がしています。ただあえて何故パソコンは定期的に買い換えるべきかという俺理論を書いてみます。

パソコンは技術的な進歩が激しい

言わずもがななところはありますが、パソコンの性能は常に進歩を続けています。素人目にはわかりにくかったり、メーカーのポリシーの押しつけじゃないかと思えてしまうところはありますが、Windows95から98になった時や98から2000やMeになった時、そこからXPになった時や、XPからVistaになりつつある今だったりと、それなりに便利になったと思えるところはたくさんあります。
OSやアプリケーションの進化にハードウェアの進化も要求されるという現状が良いのか悪いのかという議論はありますが、大昔に買ったパソコンをいつまでも使い続ける積極的な理由はありません。特にWeb2.0とか言われたりもしますが、コンテンツ側でも今どきのパソコン(端的にはブラウザだったりするのかもしれませんが)を暗に要求していることは多々あります。
あとはセキュリティ上の進歩とリスクでしょうか。昨今、Windows98のパソコンをインターネットに接続することはもはや悪と言ってもいいと思います。ちゃんとWindows UpdateしてるXPやVistaだったらいいのかというもんでもないというのが、どうにかならんものかとは思いますが。

パソコンは中古マーケットがしっかりしてる

ほとんどソフマップの功績と言えるところがありますが、パソコンは中古の市場が存在します。やり方やタイミングさえ間違えなければ、持っているパソコンをそれなりの値段で売ることができます。20万で買ったパソコンが5万くらいで売れれば御の字じゃないかとは思いますが、次にパソコンを買い換える時にやっぱり20万くらいの価格帯のものを買っても実質的に15万で済んでいることになります。で、当然ながら中古買取価格は時間と共に下落していきます。昔に買ったパソコンをいつまでも使い続けることは、その価値を毀損していっているということを意識してもいいのかもしれません。
個人的には今回買ったVAIO TZは4台目のVAIOです。SR→R505→S91と来て今回はTZです。VAIOを買い続けてる理由はソニー好きだからというのが第一ではありますが、もうひとつの理由としてそれなりにリセールバリューがしっかりしてるというのがあります。特に初代505以来の伝統で、このクラスのVAIOは比較的いつまでも高い価値を持っているというのはそれなりの事実だと思います。DELLやHPに限らず国産メーカーですら(それこそソニーでさえ)、格安パソコンの拡販に余念がないような気がしますが、それっていざ買い換えようという時にどの程度お得なのかなという疑問は尽きません。


そんなわけでパソコンを定期的に買い換えるだけの理由も土壌もあるので、そうすべきじゃないかと常々思っています。
似たような傾向の製品としては車が挙げられます。車における性能向上っていうのもわかりにくい部分がありますが、燃費や環境技術だったり安全性能だったりっていうところがそうなんですかね。とはいえ車も短いと車検毎に買い換えるタイプの人ととにかく乗り潰すタイプの人がいて、どっちがいいのかというのはしばしば議論が起こります。結局どっちがいいのかというのはその人の趣味趣向によってしまうのかと思いますが、パソコンと同じような理由で定期的に買い換える方がいいんじゃないかなと思います。

とりあえずソフマップのWebサイトとかで、自分のパソコンがいくらで売れるのかを調べてみても面白いですよ。WindowsXPですらいつまでちゃんと使えるか怪しいってのもあるでしょうしね。
ちなみに中古のパソコンを買ってきて使い続けるのはそれなりにテクニックやスキルが要求されるっていうのもあるんですけどね。ところがまた中古で買う人がいるから中古のマーケットが存在しうるっていうのも事実だったりはしますが。

*1:自作機なのでCPU・メモリ・マザボ辺りを買い換えて、ケースやモニタや光学ドライブ類にキーボードなどはそのまま

*2:ケースが星野のアルミだったり、キーボードはRealForce愛用だったりするけど、グラボはRADEON X1300だったりする