Aice5はやまとなでしこの夢を見るか?

supタグ入れると、はてなダイアリーキーワードに引っかからないのね…。

前から何回か書いてますが、私の中でAice5の比較軸はやまとなでしこです。声優ユニット史的にはDROPSと比較する方が正道なのかなという気もしますが、堀江由衣のユニットということでやまとなでしことの比較軸を外すことができずにいます。2000年から2001年当時、「1000秒ライブ」みたいなアホなことをやってたインパクトもありますし、「もうひとりの私」や「恋の天使 舞い降りて」のハモリの美しさに度肝を抜かれたというのが大きいです。声優ユニットはいくつか聞いてきていますが、いまだに最強のユニットだと思ってますし、堀江由衣田村ゆかりそれぞれのソロ活動よりはるかに高く評価しています。

というわけでAice5のファーストアルバム「Love Aice5」が発売されました。ファーストインプレッションとしては、まだ方向性が定まってないのかなと感じざるを得ません。良い言い方をすれば「バラエティに富んでいる」ということになるのかもしれませんが、元々堀江由衣の好き勝手で始まったユニットということを考えればそれはそれで別にいいのか。
全体のテーマ性として「乙女の恋と友情、そして自分」みたいなのがあるように感じられるけど、どうも貫き切れてないような気がするのもなんか惜しいかな。たぶん制作過程においてそれを明示的に示さなかったのはわざとのようにも感じられるけど。楽曲にも雰囲気のバラツキがありすぎるような気がするし。

とはいえ昨年からAice5を面白いと思いつつも好きになりきれなかった理由は何となくわかってきました。「堀江由衣のアニメと無関係なユニット」という理由だけでやまとなでしこと比べてしまってるせいもありますが、歌の大半がユニゾンだから面白味に欠けるような気がしてならないんですよ。できないのかわざとやらないのかは何とも言えないし、そういう方向性で攻めるべきじゃないという気もしてるけど、どこか残念なような気もしてしまうんですよね。この5人がこうやって集まった意義みたいなのが見えてくるともっと面白いのかもしれません。*1
そう考えるとやまとなでしこってかろうじて『ドリカン』というタイアップめいたものがあったけど、あの時期に堀江由衣田村ゆかりが組んでた意義と必然みたいなのが感じられたんですよね。時代の必然みたいなのもあったかもしれないし、今と当時じゃアニラジの存在価値が違うようにも思うので、だからこそふたりの漫才みたいなやりとりが面白かったというのがあったかもしれません。

あー、でもね、ボーナストラックの「Stardust 〜Aice5のテーマ」を聞くと、「このユニット面白い」と素直に思えてしまいました。完全にネタっぽい一曲だけど、ライヴのオープニングアクトでこれをやられたらAice5がどんなユニットなのかが一発でわかってしまうような気がするインパクトがありました。ライヴ申し込んじゃおうかな…。

*1:Aice5 In Wonder RADIOを聞けって話かもしれんが。ていうか今さら初めて聞いてる。面白いじゃないか