おとボク問題を肴にAice5について

前置きの前置き

2ちゃんねるのスレッドの方はdat落ちしたみたいなので、はてブの方に。まあ世間からは遅れた話題ですが。ついでに「Aice5」を正しい表記するの面倒くさい。

アニメ『乙女はお姉さまに恋してる』のキャストが発表されたのは、先週のこと。キャスティングのあまりのえげつなさから原作ファン*1のみならず、声オタなどからも批判が上がり、それに前後して2ちゃんねる葱板のエロゲ業界人の愚痴スレに投稿されたのが、上記の内容になるわけです。真偽のほどはともかくとして、まあ資本主義経済の中では、というよりは製作委員会方式がすっかり定着した現在のアニメ界ではよくある話なのかな。ましてや18禁ゲーム原作のアニメ化となればなおさらと感じざるを得ません。原作未プレイなので、このキャスティングそのものにあれこれ言う気はありませんが、主題歌がAice5になる公算も強いんでしょう。
スターチャイルドも商魂たくましいなぁ。原作に対する義理立てとかそういうのってないのかなとか*2、ホビボックスがCARAMEL BOXよりもスタチャ寄りになってるだけってことなのかなとか、想像は尽きませんが真実が公になることはないでしょう。

前置き

さて、以下の本題に対する前提条件。WikipediaのAice5に関する記述*3が全面的に正しいこと。特にその結成に関する来歴について。つまりAice5というユニットは堀江由衣の個人的な妄想と野望に基づいて、ビジネス的側面は一切(もしくはほとんど)無視して結成されたユニットであるというのを、事実だとした場合というのが以下の前提です。少なくとも堀江由衣が言い出しっぺであり、スターチャイルドが主導で作ったユニットではないというのが重要かな。事務所の壁を越えてるので、スタチャの力ってのはそんなに小さくはないだろうけど。*4

本題-Aice5について(というより堀江由衣について?)

Aice5が出てきたことについて『いぬかみっ!』のエンディングテーマまで興味もなかったんですが、前述のWikipediaの記事を読んでからちょっと興味が増した次第。堀江由衣としてはやまとなでしこ以来のアニメと関係ない来歴を持つユニット*5なので、それなりの期待はできたのかもしれません。
前述の来歴とか『いぬかみっ!』でEDの「友情物語」を聞いてみて面白いなぁと思ったのも正直なところ。音楽活動に対して堀江由衣の趣味がどこまで入ってるかは怪しいし、むしろスターチャイルド的にはDROPSと同じ轍は踏まないぞという気概を感じたりもするんですが*6、久しぶりに声優個人を意識できる声優ユニットが出てきたなと思ったわけです。
個人的にはやまとなでしこの活動再開を期待してやまないクチなんですが、あの頃を思い出すまでもなくこういうことして楽しそうな堀江由衣ってのは嫌いじゃありません。やまとなでしこがいつまでも活動を休止している理由っていうのははっきり言って謎ですが、スターチャイルドのやる気の問題だったんじゃないかと感じることはあります(あと文化放送もちょっとあるかも)。このAice5の活動の存否もスターチャイルドのやる気にかかってしまっているような気がしないでもありませんが、堀江由衣があそこまで精魂込めて結成したのであれば、最悪ランティスに移籍するとかしてでも存続して欲しいなぁ、それはそれで大人の事情がややこしくなりそうだが。
またここに来て「おとボク問題」というケチがつきそうになっているのもまた残念。スターチャイルドにとって今回起きた批判とかっていうのは想定の範囲内だったんでしょうか。『いぬかみっ!』に関しては堀江由衣が主役兼主題歌である段階で『おとボク』と同様の懸念はできるんでしょうが、原作がライトノベルであり作者のブログなんかを見ると比較的友好な関係を保っているようなのでちょっと違うのかな。
何はともあれ堀江由衣の好き勝手をある程度許容する雰囲気っていうのをスターチャイルドには期待したいものです。最近は一時期ほどの栄華はないのかもしれませんが、だからといってビジネス的な側面だけで有望な可能性を潰してしまうのは見ていていいもんではありません。

*1:CARAMEL BOXの18禁ゲーム処女はお姉さまに恋してる』が原作ですが、原題のままアニメ化したら凄かったのになぁ

*2:アニメ板のおとボクスレなんかを見ると原作のキャストは源氏名になってるけど、ほとんど表名のある&キャリアのある人らしい

*3:最後にスタチャおとボク公式にリンクがあるのは皮肉っぽいな

*4:DROPSが事実上休止状態にあることを考えると、スタチャの必死さはあるのかもしれない

*5:シスプリ』とか『双恋』とか『ネギま』とか『ぱにぽに』とか。『D.C.』はユニットないっけ?

*6:とりあえず懐メロ路線はダメだと思ったんだろう