CCさくら板だとか電車男とかその他諸々で2ちゃんねるについて思ったこと

2ちゃんねるの「CCさくら板」*1が荒れておりました、今はだいぶ落ち着いてはいるようですけど。例の奈良女児誘拐殺人事件で、犯行の手口を詳細に検討・紹介した書き込みがあったという報道は以前からありましたが、それがCCさくら板だったこと(物によっては「さくらたんの歯をムリヤリ抜く」スレだったということまで)が報道されたからのようです。いくつか報道系サイトの該当する記事を見てみましたが、何か違和感を覚えます。
で、当の2ちゃんねるの方はネトゲ実況板の住人がCCさくら板に攻撃を仕掛けて、さらにニュー速VIPも混ざってきてるの? わけわからんな。既に問題の本質とは大きくズレてるような気がしないでもないが。結局、今は2ちゃんねる内部での局所的な抗争になってるわけで、さらにこの手の抗争はたまに起こるものだと勝手に思ってるのでどうでもよかったりするが。

それから巷で何かと話題の『電車男*2を10秒だけ立ち読みしました。そこで思ったこと。これも巷の噂通りですが横組みでほぼ2ちゃんねるのログそのままというのは、素人には読めないわな。ていうかまとめサイト*3そのままなんじゃないかと思ったんだけど、どうなんだろ。スレそのものが話題になり始めた頃に一応知ってはいたけど、何だかんだでまとめサイトを斜めに読んだだけだったりします。
で、話そのものの真偽だったり、ひとつのラブストーリーとして見てどうなのかというのはどうでも良いんじゃないかと。マスコミの取り上げ方を見ていると、こういう場・形態が大きなきっかけとなってラブストーリーが成立したという事実に驚き涙を流しているような気がするんですが、スレッドの流れを見ていると特に珍しいことなんてない「2ちゃんねる風」のコミュニケーションなんじゃないかと思えます。毒男板だからという特異性はあるのかもしれませんが、例えばこれが純愛板だったりしたらこんな感じの話題はちらほら見かけます。絶対にこういう展開にはならないだろうし、毒男板だったからこそ盛り上がりを見せたというのはあるんだろうと思います。

私自身もわかってるかどうか怪しいんですが、世の中や特にマスコミは「2ちゃんねる」というコミュニティ、あるいはメディアをよくわかってないんだろうなと思うわけです。世間的には「ネオ麦茶事件」で名を馳せたというのが大きいので、そういう犯罪の香りがパブリックイメージとして強くついてしまっているのがそもそもの間違いなんですが、良くも悪くも存在する「2ちゃんねるのコミュニティ性」とか「そこにある情報の価値」、あるいは2ちゃんねるそのものの多様性っていうのがもうちょっと理解されても良いんじゃないかと思います。
2ちゃんねる」って一言で言える部分と、板ごとやさらにその中のスレごとの独自性がえらく違うので一言では言えない部分がある。これは真っ先に知られるべきなんじゃないかな。巨大掲示板"群"なんだから。
強引に一言で言ってしまえば、2ちゃんねるは情報のるつぼであり、ある意味で「IT」の本質を垣間見せている、とかっていうことを思ってたりするけど、長くなってきたので続きは追々。