「萌えてはいけない。」を拝聴してきた

スペシャルゲストが富野監督だっただけでもありがたみのあるシンポジウムだったかな。監督のアニメ業界やオタク業界に対するキレっぷり、じゃなかった、危機感が非常に強く感じられました。
アンケートの結果などもあまり生かされることもなく(ちゃんとシステムまであるのに会場内アンケートを1回しかやらなかったし)、「萌え」に関する話題が中心ではあったけど決して「萌えてはいけない」という内容ではなかったように感じられたので、まああのメンツなら予想通りの展開と言ったところでしょうか。
結局のところ「萌え」というのが何なのかはみんな肌では感じられてるんだけど特に学術的な意味では理解できてないということと、35歳以上の人(60年代以前の生まれ)には理解しがたいのではないかというのが大きなキモかな。野村総研の中の人がだいぶ槍玉に上げられていたけど、経済規模を考察する以前にオタクや萌えに関する研究がもっと進むべきではないのかというのは、夏目先生もそういうような意味のことを仰ってたけど気になった。決して論客がいないわけではないんだろうけど、メインカルチャーに属しているような「大家」のような人とか野村総研みたいな真っ当な研究機関にしてみると、興味もないし理解できないというのが本当のところなのかな。

あ、関係ないけど夏目先生がタバコを吸う方だというのに驚いた。喫煙所に行ったらいてびっくりしたよ。恐れ多くて話しかけられなかったけど。

追記
とぼふさんのところより引用。詳細レポートはこの辺からどうぞ。こうやって読むと、すごいまともなトークだったみたいだな。締めるところは締めてはいたけど、もうちょっとグダグダな要素があったぞ(誉め言葉)
20年後のコンテンツビジネスでは“萌え”が当たり前のものに?! -萌えてはいけない。(前編)
クリエーターはビジネスマンの食い物にされるな! -萌えてはいけない。(後編)

ついでに記念トラバってことで
夏目房之介の「で?」:デジタルハリウッド「萌えてはいけない」