新世紀エヴァンゲリオン劇場版 第25話「Air」

劇場版の2話の内、前半のいわば「現実パート」。特に緒方恵美三石琴乃宮村優子の熱演に惚れるな。冒頭のシーンの影響で緒方恵美の「男らしさ」が増したとか、なんか懐かしい逸話だ。
弐号機vs量産型のエヴァ対決も作画や演出の面では非常に見応えもあるんだけど、これまでのテレビシリーズに比べると弐号機も量産型も妙に動きが生々しいのがちょっと気になる。八話の八艘飛びにしろ、拾八話の初号機の虐殺シーンにしろ直線的なロボットらしい動きに見えたんだけど、映画のアクションは弐拾話の捕食シーンみたいな生物的な動きを感じる。意図的にやってるんだろうなとは思うけど、ちょっと違和感も。
劇中時間でいうと弐拾四話からそう時間は経ってないはずなんだろうけど、特にシンジの心情が直接繋がらないように感じるのは気のせいかな。へこみようが急激すぎるというか。たぶんカヲルを握りしめてから殺すまでと、その後の心理描写を「間」でしかやってないから、シンジのカヲルに対する想いを目に見える形で描いてないっていうのが大きいのか。