オタクじゃない人にも薦められる日本のアニメは何ですか?宮崎監… - 人力検索はてな

質問に答えてみようかと思ったけど、トラックバックにしてみるテスト。
各人が挙げられている作品については概ね同意できるところが多いんですが、ちょっと視点を変えた答え方をしてみると「日本のアニメだったらほぼ何だって楽しめるんじゃないでしょうか」という答え方もありなんじゃないかと思います。
回答として挙がっている中だと『カードキャプターさくら』や『君が望む永遠』、あとはジャンプ系のいくつかの作品なんかは「普通の人も楽しめる」というのがある程度の事実として存在しつつ、同時に「オタク流の楽しみ方」がデファクトスタンダードのようになっているんじゃないかと感じられるわけです。

昔、おたっきい佐々木氏が「フッ完全オタクマニュアル」*1という本の中で、

フツーの人*2はアニメを見ると、「ここで語られているテーマは?」とか「若者に受ける理由は?」なんてすぐに全体分析をしちゃうけど、オタクはそんなことはしない。*3だいたいそういうのってさあ、焼きもののツボを前にして、「これは備前焼ですねえ」といっているようなものでしかないんじゃない?
やっぱ。その道の「通」だったらそんな当たり前のことは論じず、「ここの釉薬の使い方は……」ってディテールにこだわるもの。そして些末なところ、とるにたらないところ、つまらないところにどれだけ力が入ってるかどうかで、全体のデキを判断する。要するに理屈より皮膚感覚のほうが大事なんだ。

と書いていたのを思いだしました。これには多少の異論を挟む余地もありますが、オタクとそうじゃない人の何が違うかというのは「着眼点」の違いだと思います。『カードキャプターさくら』を「女の子ががんばって成長していくアニメ」として見るか、「さくらタソ萌え〜」として見るかの違いとでも言うでしょうか(それはそれで違うか)。そして日本のアニメは概して「高級な焼きもの」であることが多く、誰でも楽しめる可能性は高いんじゃないかと思います。それでももちろん「100万円の焼きもの」から「国宝級の焼きもの」までの差はあるし、そもそも壷に興味のない人だっていたりもしますし、普通の人にはどうやっても価値が理解できないものってのもありますけどね。

*1:http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4847032489/phased-22/

*2:おそらくマスメディアを指すんだろうけど

*3:完全にしないわけではなく、一応するとは思うが、どうなんだろ