相変わらずDJしたり、あとコミケとか

どうも、3ヶ月以上何も書いていませんでした。誰も読んでないような気がしないでもないけど、一応告知します。

WOTAKU WORLD WAVE Track.5でDJします

もう本日です。あと数時間後です。今回はちょっとだけですが、DJします。もうてきとーにアニソンかけまくる予定。深夜から朝までという強行軍ですが、お暇な方は大塚まで是非。

コミックマーケット76に当選してしまいました

日曜日 東地区 Mブロック 43bだそうです。配置図を見たらお誕生日席でした。準備会は何を考えてるんでしょうかと思ったのは正直なところ。
ちなみに上記とも関連しますが、アニソンクラブイベントについてちょっとまとめてみようかなと思っています。

『CLANNAD 〜AFTER STORY〜』の最終回を見て「人生」とは「父親」なのかと思った

ゲームは結局やってないので*1、純粋に「これが『人生』とまで言われる作品かぁ」と思いながら、多分に漏れず18話で感動してみたりもしました。
最終話だったりラストシーンに対するもやもや感があるのは事実ですが、結果として「ラヴストーリー」ではなく「SF」とか「ファンタジー」だったという気でいると、アリのような気がしてきます。アニメで言うと同じくKey作品である『Kanon』とか『AIR』でも似たようなことを思った記憶はあるんだけど、「ゲームだからこそできるストーリー的なギミック」があってこそ成り立つ作品であり、多少の無理やり感がありながらもよく頑張ってアニメ化したと言ってもいいんじゃないかなぁと思います。

18話をラストにして19話を後日談的に持ってくるか、あるいは19話をラストにして20話を後日談的に持ってくるっていうのもアリだったのかと思ってもいます。「CLANNADは人生」っていうのを強く感じたのもこの辺り。21話と22話は原作やってないなりに感じるだけだけど、原作に対する忠実さなのかなと思います。

で、結局の所『CLANNAD』における「人生」ってなんだったのかと思いを馳せると、それは「父性」だったんじゃないかと思います。変にこういうことを言い出すと社会学とか文学的なアプローチになりそうだけど、『CLANNAD』だからいいや。それこそ「父性の喪失」とか「父性の復権」とか言うと社会学とか文学的な命題だとは思うし。
最近のアニメとかエロゲーなんかで「父親」の存在って意図的に無視されてるような気はしてます。「父親」が重要な意味を持つアニメって『エヴァ*2以降あまり思い当たらないし*3、ギャルゲーやエロゲーラノベなんかでも「父親が単身赴任」とかがある種のフォーマットとして成立してしまってるような気さえします。物理的に母親が登場することはあっても父親が意識される作品って*4実は少ないんじゃないかなと思うわけです*5。80年代アニメの方がよっぽど父親キャラがいろいろいたんじゃないかな。
そんなオタク界隈の作品群で「父親不在感」が当たり前になりつつある中で、恋から始まって子供が生まれて父親になっていく幸せと苦悩を描いたからこそ*6、問題とかテーマとしての「父親」に向かい合っていたからこそ「人生」と言わしめたのではないかと思います。結果的に「正解」も「ハッピーエンド」も無いから「人生」でいいんじゃないかな。
だからこそ22話のオチとか善し悪しについては悩ましいところだらけだけど、18話が白眉と思えてしまうのかもしれません。

*1:嘘、やりかけたけどやりきれてない

*2:エヴァ』における父親論はかなり変化球だけどね…。

*3:あ、『クレヨンしんちゃん』を忘れちゃいけないか

*4:最近では『とらドラ!』で大河の父親が重要な役割を持ってたけど、あれは「関係の薄さ」にこそ意義があるかなと。

*5:そういう意味では『あずまんが大王』における「ちよ父」みたいな抽象化と、続く『よつばと』の「とーちゃん」というのは面白いと思う。

*6:並行して朋也と父親の関係の話もあるし

WOTAKU WORLD WAVE Track.2に参加します

告知ばっかりで申し訳ない。また懲りずにやります。今回は新宿でオールナイトですが、お暇なら遊びに来て下さい。

そんなことと関連したりしなかったりしますが、コミケの申込書を執筆中です。前にも書いたように評論ジャンルでの申込みになりますが、最近いろいろ絡んでることもあり、アニソンクラブイベントについて書こうかなぁと思ってますので、そちらも是非。

WOTAKU WORLD WAVE Track.1に参加します

今年も何かこんな活動もやってしまうようです。懲りずにDJ&VJします。
今回のイベントはオープニングパーティーということで、界隈のイベント主催者様が多数参加するカオスなイベントになりそうです。ちょっといろいろと面白ネタを仕込んでみようかなぁと考えてます。興味のある方もない方も是非。

それから年明けの更新で今年はコミケにサークル参加しようという野望を掲げてみたわけですが、ちょっとこんな界隈のことを書いてみたいなぁと思ったりしてます。

今年の抱負や予定や妄想などを

年が明けて1週間経っちゃってますが、あけましておめでとうございます。年末はコミケ三昧、三が日は貯まったアニメ三昧で過ごしております。

さて、年が明けたところで今年の予定ややりたいことなどを宣言しておこうと思います。
昨年はいろいろやっちゃったんですが、今年も引き続き何度かアニソンイベントでDJをすることになる可能性が高いと思います。その都度告知はしようと思いますので、興味があるお近くの方は是非。

それから今年夏のC76をターゲットとして、約6年振りにサークル参加しようと動き始めています。前と同じく評論ジャンルでの参加になると思いますが、こちらももし当選したらそれくらいの頃に追って告知します。

そんな感じで面白いことがいろいろできればいいなぁと考えています。


あとは、去年も言っておきながら月一更新もままならなかったような気もしますが、今年も適度に頑張って更新しますので、生暖かくおつき合いいただければと思います。

落日のGONZO

GONZO、というかGDHの業績が芳しくないのは周知の通りで、ついには会社都合による希望退職者募集というリストラ策にまで着手しはじめました。今年だけの時系列でまとめると、こんな感じかな。一応、IR情報にリンクしておきます。
・5月30日…2008年3月期決算短信において、「継続企業の前提に重要な疑義」(ゴーイングコンサーン
・6月30日…債務超過により、東証マザーズの上場基準に抵触
・9月10日…いわかぜキャピタルによるTOBに賛同、経営陣交代へ
・11月28日…希望退職者募集開始

経営状況で見ると07年の3月期は前期比で売上高が上昇しているものの営業利益・経常利益ともにマイナス、翌08年3月期(今年の春)の売上高が減少してしまい営業利益・経常利益ともに大幅なマイナスってところでしょうか。売上高が70億くらいに対して、キャッシュフローも億単位でマイナスに達しているというのも痛いところです。財務指標や経営指標を見るだけだと、ここのところバタバタ倒産している不動産・建設系と似たようなヤバさを感じざるを得ません。
株価推移も公募価格24万円に対して、最高値135万円から2分割を経て先週末の終値が7600円ですから公募価格比で約1/15になっている計算でしょうか*1

GONZOの黄金期っていつだったんだろうと作品一覧を見ながら思い起こすと、『カレイドスター』か『LAST EXILE』辺りの2003年までだったんじゃないかな。その前年が『フルメタル・パニック!』だけど、後に『ふもっふ』『TSR』の制作が京都アニメーションに変わったことも何か時代の流れというか落日っぷりを感じてしまいます。
そういう意味では2008年現在GONZO以外で活躍する演出家・スタッフがその時期のGONZOに関わっていたというのも、ある種の先見性や人選能力があったという意味では評価できると思いますが、そういった人たちが現在GONZO以外での仕事がメインになっているというのも難しいところです*2
逆にそれ以外だと、そっちのイメージの方が強いですが、あまり今現在パッとした記憶に残らない作品も多いというのが敗因じゃないかな。ついでに面白いと思えるような作品でも、商業的な成功が追い付いてないというのがさらなる敗因のようにも思います。
外部スタッフを起用したプロデューサー的な立場だと当たり外れがあったり、むしろ当たる時は通好みの作品に仕上がるけど、自社制作陣をあまり育てられてないんではないかという疑いを持ってしまいたくなります。
今年だけ見てみても、『ロザリオとバンパイア』『ストライクウィッチーズ』『鉄のラインバレル』なんかはクオリティ面やストーリー面でいいと思うんだけど、何故か商業的な成功をする気がしません*3。『BLASSREITER』もそうだし『ドルアーガの塔』もちょっとぐだぐだだったしなぁ。

さて、経営不振の理由として「市場の縮小とDVD売上の不振」が挙げられてはいるけど、本当は違うと思うんですよ。2006年辺りだったら『ハルヒ*4、その後だと『コードギアス』、今年なんかだと『マクロスフロンティア*5みたいにDVD販売面では好調な売上を記録している作品もあるので、GDHの不振はGDH特有の理由があるはずです。
個人的には「通好み過ぎる作品しか作れない」というのと「作品のクオリティにムラがありすぎる」というのが敗因かなと思っています。結果、特に後者の方から通にも飽きられつつあるってところでしょうか。その点では希望退職者を募って制作ラインを絞り、せめて制作でのムラを減らしつつ受ける作品に絞るという政策は正しいようにも思います。だからといってアニオタ受けして商業的にも成功できる作品が出るかというとまた別の問題ですが。

以前に一度当時GDHの社長だった石川真一郎氏*6にお会いしたことがあるんですが、面白い経営者だと思ったのは事実ですが同時にアニオタでもクリエイターでもなく「経営者なんだな」という印象を持ちました。逆にきっと村濱章司氏なんかはクリエイターではあるんだけど経営者としては足りないものがあったのかもしれません。石川氏がいたからこそマザーズ上場もしたし2000年代前半の良作が生まれたようにも思いますが、同時に現在の状況があるようにも思います。この頃に確立してしまったGDH流の資金スキームが上手く回っていればうまく行ったんだろうけど、結果論としては作品のクオリティ*7が追い付かなかった故に資金回収もままならなかったということなのではないかと思います。
他の業種にも言えることだと思いますが、現場に近い人間と経営に近い人間との差をいかに縮めるかというのは難しい問題だと思います。ましてや「アニメ制作」というマーケットのファンの特殊性や特に昨今の投資スキームの複雑化とかを考えると、双方で価値観や方向性を共有して案件を進めていくっていうのは至難の業なんじゃないかなとも。

株式市場では倒産の危機が囁かれつつ、今回のTOBと経営陣交代に関わる一連の施策で危機は一旦去ったような受け止められ方をしているのかと思います。下方修正もしちゃったし、そうでもないのかもしれんけど。
でもアニオタ的にはたまーに面白い作品を捻り出すことがあるので、目が離せない会社ではあります。一時期、それこそ2003年頃に比べると注目のプライオリティが下がってしまったのは事実ですが、なくすには惜しいポテンシャルを持っているはずの会社だと信じています。*8

*1:増資等による希薄化考慮せず。最高値比だと計算するのも涙しか出ないけど、約1/177ですか…

*2:カレイドスター』の平池芳正とか『フルメタ』の志茂文彦とか、比較的最近だけど『RED GARDEN』の松尾衡とかかな。

*3:とはいえ『ストパン』でギリギリかな。作画面ではやや低調だったとは思うけど。

*4:2007年3月期の角川の利益にはかなり貢献したと思われる

*5:バンダイビジュアル上場廃止しちゃったからどうなんだろ?

*6:悲しいけど過去形なのよね

*7:特にシナリオ面が大きいかなぁ。だから「原作クラッシャー」なんて言われてしまうわけで。そういう一面に限らず最近のGONZO作品はおしなべて何か足りない感が強い。

*8:といいつつも投資対象にする気はあんまりない

少女マンガ原作アニメ不人気? -2008年Q4雑感-

11月に入ってこの秋からの新番組も盛り上がってきた時期です。何が面白いかと見回してみると、順当に『とある魔術の禁書目録』辺りが面白いような気はするのかな。あとは『CHAOS;HEAD』『喰霊-零-』『屍姫 赫』とか。この辺りのシリアスドラマものは今期豊作かもしれません。『ミチコとハッチン』もちょっと好きかも。
ヒャッコ』『今日の5の2』『ケメコデラックス』なんかも脱力して見られるのでよし。日テレ深夜はいつもに比べると微妙な気はするけど、相変わらずレベル高いかな。
すなわち全般的に豊作の期になりそうだという予感がしています。あとは世間的に受けているらしいのは『かんなぎ』『とらドラ!』と続編だけど『CLANNAD 〜AFTER STORY〜』『ロザリオとバンパイア CAPU2』『ガンダム00』なんかが人気を集めているのかな。

で、個人的にイチオシしたいのが『スキップ・ビート!』だったりします。もうこういう感じの少女マンガが大好きというどうしようもない理由ですが、どうもネット界隈をうろついてみるとあまり話題になっている気配を感じません。そういえば今期だと『ヴァンパイア騎士Guilty』*1もあまり話題になっている感じがありませんし、前期までの『S・A』*2なんかも同様です。
少女マンガ原作のアニメは常に何本かは存在してるとは思いますが、あまり大きな話題になっている気がしないわけです。唯一例外というと『しゅごキャラ!』かもしれませんが、あれはPEACH-PIT原作でなかよし連載というのがある種のアドバンテージなのかもしれません。つまり広義の少女マンガというよりは「花とゆめ」に代表されるようなハイティーン向け少女マンガ原作のアニメが、少なくともオタク界隈やネット界隈、狭い言い方をすると男オタクの間では受けが悪いような気がしているのです。

本来、少女マンガと少年・青年マンガの棲み分けは存在していたはずではありますが、古くは『フルーツバスケット』や『NANA』のアニメが人気を集めたのを思い出すと、何か違和感を感じざるを得ません。
逆に考えると今人気を集めるアニメって、「萌えアニメ」か「燃えアニメ」じゃないとダメなんじゃないかという偏見を持ちたくなってしまうけど、ハイティーン向け少女マンガはどちらにもカテゴライズしにくいものだというのはあるのかもしれません。さらに逆に考えると『花ざかりの君たちへ』が何度もドラマが放送されるのを見ると、世間的なニーズは強いのかとも思えます。

このジャンルで常に何かしらアニメがあるのは、白泉社の戦略なんじゃないかという感じもありますが、「萌えアニメ」ばっかりとか「押しかけ女房ネタ」が多いとかっていうのに*3風穴を開ける意味でも、「少女マンガ」を忘れてはいけないんじゃないかなと思います。

追記

至好回路さんからトラックバック気味にコメント頂いたので追記*4。『会長はメイド様!』はいいですねぇ。LaLa筋だと『あぁ愛しの番長さま』辺りも推しておきます。『お兄ちゃんと一緒』の女子人気がイマイチ(なんですか?)なのは、桜ちゃんの見た目の問題もあるけど、そもそもの絵柄のせいじゃないかなぁと推測。理由は俺があの絵柄が好きになれないから。いや、話としては面白いんですけどね。
個人的妄想で言うと、マツモトトモ作品を何かしらアニメ化しないかなぁというのは前々から思ってたりします。定番かもしれないけど、『キス』とかやってもいいんじゃないかとは思う。そう考えるとトップクラスの人気作は使い尽くした感があるのは確かかもしれません。

まあ俺としては前々から「使い尽くしていない人気作」という意味では、何度か書いてるけど『彼氏彼女の事情』の再アニメ化を希望してたりします。OVAでいいから「鋼の雪」編をやってくれ、26話やる気があるなら結末までやってくれ。『エヴァ』の劇場版完結した後でいいから。榎本温子山本麻里安も30歳超えたって構わないから。

追記2

ブクマでコメントいただいたので、さらに追記。
『のだめ』はあんまり少女マンガ的な文脈で見られてなかったりします、『ハチクロ』もそうかな。なんかたまたま少女マンガ誌で連載してるだけで、同じ講談社だとモーニングとかアフタヌーンで連載しててもあんまり違和感ないような気がしています。『夏目友人帳』も同じかな、あれはLaLa連載だけど。『キス』がアニメ化したら微妙かも知れないのは重々承知です。でも好きなんです。
何か自分で言ってる「少女マンガ」がものすごい狭義で白泉社を指すような気がしてきた。一部で少女マンガの青年マンガ化は進んでるんじゃないかとは思いますけどね。

*1:原作はずっと読んでるけど、デビュー当時から樋野まつりがあまり好きになれない

*2:後藤邑子が主役というだけで、俺的にはイチオシだった

*3:一概にどれもこれも同じに見えるっていうことはないけどね

*4:なんか昔から秋水さんとはこういう変なところで波長が合うから好きだ(笑)